2021.01.18
COLUMN:01|レジンと木のはなし
今回から季刊更新を目指して年に4回、私たちが販売する商品の魅力や、ライフスタイルのご提案などのコンテンツを発信していきます。
記念すべき第一回は、リバーボード ®の商品を語るうえで不可欠な「レジンと木」についてお伝えします。
「リバーテーブル」と検索されることも多く、木板を両端に並べ、中央にレジン液を流し込み固めて作られています。まるで流木の間に川が流れているかのように見えます。
リバーボードで使われるレジンはどのようなものか?
使われている木材はどういったものか? などを掘り下げて皆さまに、より一層リバーボードが扱うレジンテーブルの魅力を感じていただければと思います。
RIVER BOARD of RESIN
さて、そもそもレジン(resin)とは一体どんなものなのか? まずはここからお話ししたいとと思います。
まずレジンと聞いて思い浮かぶのは、透明感のあるつややかな質感ではないでしょうか?
英語のresinを翻訳すると「樹脂」と出てきます。
樹脂とは大きく分けて2種類。天然樹脂と人工樹脂があります。
「樹脂」ということばを調べると「樹木から分泌される粘液、それが固まったもの」を示しており、広義では漆や琥珀、ゴムなども樹脂に含まれると出てきます。これらは天然樹脂であります。
一方テーブルや雑貨などに使われる樹脂は化学薬品を用いて作り出された人工樹脂(合成樹脂)です。その歴史は古く、建材など様々な分野で使われてきましたが最近、表立って使われるようになった素材であります。
この人工樹脂(合成樹脂)も2種類に分類されます。
1、UVレジン2、エポキシーレジンです。
聞き馴染みのあるUVレジンから説明していきましょう。
こちらは紫外線を当てることで固化が起こります。固まるスピードも早く、手軽。しかし透明度は低く、黄変もし易いため、色を付けて作る雑貨などによく使われます。LED照明で固まるレジンもこちらと似た液剤です。
近年はどちらも黄変が少ない改良がされています。
そして我々が扱うのが「エポキシーレジン」という種類の人工樹脂(合成樹脂)です。
UVレジンと大きく異なる部分は
透明度・固まるスピード・2つの液剤を混ぜて作る、というところです。
エポキシーレジンは、主液・硬化材の2つを混ぜた化学反応によって固まり始めます。その強度は高く、重たいもので叩きつけても割れないほどです。それ故に、まな板や家具に多く使われているのです。
そして何よりも透明感が美しいと言う特徴があります。テーブルに流し込む際は分厚いために、複数回分けて流し込み→固める作業を繰り返します。何層にもレジン液を重ねて作るテーブルですが、とてもクリアでガラスのようなのです。
私たちはこの特性を利用して、つややかで透明なクリスタルの輝きを持つレジンと、あたたかな木のぬくもり、
そして、そのコントラストが生み出す美しさを一つのテーブルにしました。
リバーボード のレジンテーブルは、ただのレジンテーブルではなく、「美しさ」にとことんこだわったレジンテーブルです。
リバーボードの扱うレジン
まず私たちがこだわったのはレジンの透明度です。
製造契約をしている会社が独自配合により生み出した高透明度のレジン液により、従来よりはるかにクリアなレジンテーブルの製作に成功しました。
リバーボードではクリスタルのような輝きとウォルナットとのコントラストを大切にした商品です。
そのため、色を入れたレジンでのレジンテーブルを作ることはせず、透明度の高い製品であることをブランドコンセプトとしております。
当社以外にもレジンテーブルやレジンボードを扱っている商品を見かけますがが、多くは半透明。もしくは、レジンに色を加え、青やグレーのカラーレジンテーブルになっているものも少なくありません。
レジンを用いて作るレジンテーブルは気泡が発生したり、レジンを継ぎ足した跡が出てしまったりと、透明度を追求するためにはレジン液選び・テーブル作りに高い技術が必要なのです。
木の年輪がテーブルの奥からでも覗けるような透明度は、一枚板のテーブルとは異なる特別な空間の演出を見せてくれます。
安全性へのこだわり
レジンは化学製品なので、安全性を疑問視する方もお見えになります。
リバーボードで扱うレジンに関しては、製造元であるトルコでアンチバクテリアと発癌性物質ではない証明がされており、技術と製品を用いて製造されています。安心なのです。
トルコ政府の科学証明機関での検査ですので、確実性に関してもご心配いりません。固まったレジンからはに何一つ、有害なものは検出されていないのです。
RIVER BOARD of WALNUT
私たちが扱うレジンテーブルは「ウォルナット」を使用しています。
ウォルナットは日本語に訳すと「クルミ」。チークやマホガニーと並ぶ世界三大銘木の一つです。ゆっくりと時間をかけて育つ天然ウォールナットは高級木として扱われます。
ウォルナットが銘木と言われていることには大きな理由があります。この木材は衝撃に強く、重厚で加工後も狂いが少なく、加工性・接着性に優れています。
そして何より見た目の美しさから家具の材料としてとても重宝されています。
西洋では富の象徴とされ、アメリカ大統領の指揮台やミラノ大聖堂などにも使用されており、世界中で人気の高い木材の一つと言えます。
リバーボードのウォールナット
私たちが販売しているレジンテーブルは、ウォルナット産出国の中でも有名なトルコ産のものを使用しています。
トルコのウォルナットは、世界中の銃の銃床(小銃の銃身を支える木製の部分)に使用されているほど、丈夫で耐久性に優れているとが評価されています。
また、一説にはウォルナットの原種はイランであるとされており、シルクロードを通ってヨーロッパに広がったと考えてられています。
トルコとイラクは国境隣接地域でもあり、気候環境も近いことから原種に近いウォルナットが育つとされ、希少銘木のクラロウォルナットにも負けない品質であると評価されることもあります。
私たちがウォルナットにこだわるもう一つの理由が、レジンとの相性にあります。
ウォルナットの硬さはレジンとの相性が最も良いと考えられており、高品質なレジンテーブルを作るため最適な材料と考えているからです。
また、滑らかで美しい仕上げが実現できるのもウォルナットとレジンの相性の良さであると考えております。
リバーボード で扱っているレジンテーブルは、使用するウォルナットにもこだわりを持っており、人間が人工的に栽培した木材ではなく、自然に自生している天然ウォルナットを利用しております。
自然木の表情をそのまま製品の「表情」としてレジンで閉じ込めたその様子は、自然と年月が生み出す美しさを感じさせます。
リバーボード ではそのような世界に一つだけの、製品を生み出すことを大切にしています。
レジンテーブルとトルコ
トルコにおけるウォルナットの素晴らしさは前述しましたが、世界的にその硬さ、耐久性が評価されています。
トルコの家具の文化として「丈夫で良い家具は、木の厚みがしっかりとあることが当たり前だ」という考えが根付いており、良い木材を使って上質な家具を作る土壌が整っているということ。
そして、透明度の高いレジンを生み出す技術・加工する技術をもつ会社がトルコに存在したこと。
これらの条件が揃ったことで、私たちはリバーボードを独自ブランドとして、トルコ製のレジンテーブルを日本に持ち込み販売することを可能にしました。
オーダーメイドで製作すると高額になり、木材とレジンを流し込む過程がそれぞれ異なる国・異なる環境になってしまいます。
それであれば、同じ国で作って高品質なものを製品として、お手頃に。
レジンテーブルという新しいテーブルのジャンルがもっと一般に普及することを願って、私たちはリバーボードを販売しています。
様々なラインナップをご用意しています。
製品ですが、量産品ではなく全てが一点ものです。
ぜひ、あなただけのリバーボードのレジンテーブルを探してみてください!
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